もくじ
職種・業種にあった資格・検定
英語の資格・検定というと真っ先に頭に浮かぶのがTOEICですね。
一般的にはそれで問題ないのですが、職種や業種によっていろんなタイプの資格・検定があります。
目的にあった資格・検定を受けることで本当に必要な英語力の評価を高めることができます。
これから就職を目指す学生さんや、転職を希望している社会人の方にはぜひ参考にして頂きたいと思います。
ここでは様々な資格・検定を資格内容、活用方法、稼げる度で比較してみました。
TOEICテスト
資格内容
英語でのコミュニケーション能力を評価する世界共通のテスト。現在150ヵ国で行われています。試験はマークシート方式で行われ2時間で200問。結果は合否ではなく10~990点のスコアで表示されます。そのため、現時点での実力を正確に把握できるのが特徴。
活用方法
企業への就職や海外赴任、人事異動の際に企業側が判断資料として使うことが多い。英語を使う仕事を目指すなら必須といえます。
実用度
国際的に通用するテストとして企業の評価も高い
実施・運営団体
TOEIC S&W
資格内容
TOEICと同じ機関が行っている英語で「話す」、「書く」を会場のパソコンを使って試験。試験時間は80分で提示された資料や文書を読んで口頭で設問に答えたり、メールを読んで返信メールを作成するなど実技に近い試験が行われます。結果は0~200点で示されます。
活用方法
TOEICテストの結果と合わせて職場で使える実践的な英語力をアピールできます。
実用度
英語での発信能力を証明
実施・運営団体
TOEIC Bridgeテスト
資格内容
TOEICテストへの架け橋となる英語の初級中級者向けテスト。試験はリスニングとリーディングからなり、合わせて1時間・100問とTOEICの半分。試験問題h亜TOEICより日常的で身近な場面や素材からの出題となっているようです。結果は20~180点のスコアで出るほか、分野別のサブスコアも表示されます。
活用方法
TOEICテストの受験準備として活用
実用度
TOEIC BridgeをクリアしてTOEICにつなげることが必要です。
実施・運営団体
国際連合公用語英語検定
資格内容
英語能力だけではなく国際人として活躍するための見識まで問う外務省後援の検定。試験は特A級、A~E級の6段階からなっており、筆記試験のほか、B~E試験にはリスニングが、特A級~B級には英作文が課されます。さらにA級、特A級には面接による2次試験が行われます。上位級は国連や国際問題関連の設問が多く、時事英語を交えたレベルの高い出題となっています。
活用方法
英検準1級に匹敵するB級以上であれば、就職時に英語能力をアピールできます。
実用度
国連職員になれれば60,000USドル(国連職員の平均年収)も可能
実施・運営団体
実用英語技能検定
資格内容
一般的には「英検」と呼ばれる試験で年間約230万人が受験しています。試験は2014年度までは1級、準1級、2級、準2級、3~5級の7段階から構成されていましたが、2015年度からは国際基準規格CEFRに対応した「英検CSEスコア」を導入していて、級の合否に加えてユニバーサルなスコア尺度CSEを英検の各級で表記する仕組みに変わっています。スコアが表示されるので英語力が客観的に評価できるようになりました。
活用方法
発信力まで評価されるので就職・転職への効果が期待できます。また2級以上は留学時の語学力照明資格としても認められます。また1級所得者は通訳案内士試験の外国語(英語)の筆記試験の免除という特典もあります。
実用度
就職・転職時に英語学習の成果としてアピールできます
実施・運営団体
ケンブリッジESOL英語検定
資格内容
イギリスの名門、ケンブリッジ大学の試験部門であるケンブリッジESOLが開発・主催する英語検定試験で、世界135ヶ国、200万人が受験しています。レベルはKET(A2)、PET(B1)、FCE(B2)、CAE(C1)、CPE(C2)の5段階に分かれていてKETはヨーロッパ評議会言語能力評価基準(CEFR)に準拠しています。
活用方法
国際的に認知されている英語検定試験で特にFCEは世界で毎年25万人が受験するほどの知名度があり、外資系企業ではこのレベルを英語能力の必須標準としているところが多いようです。
実用度
外資系企業への就職・転職時に英語力をアピールするにはうってつけの試験です。
実施・運営団体
BULATS
資格内容
世界基準を導入したビジネス英語に特化したテストで、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4種類を自由に組み合わせて受けることができます。基本的には団体受験のみを受け付けていますが、オンライン版は個人受験も可能です。
活用方法
テストでは、実際に英語の企画書を書かせたり、的確に話せるかどうかを試験しているので、スコアを企業の就職試験等でアピールすることができます。
実用度
採用時に英語スキルの判断材料として利用する企業が増えてきているので就職時のポイントアップに
実施・運営団体
工業英語能力検定
資格内容
工業英語とは工業や科学、機械、建築、通信、医学などの情報を、わかりやすく正確に伝えるための工業英語(テクニカル・ライティング)の能力をテストする検定です。レベルは5段階で構成されていて3・4級はマークシート。準2級はマークシートと記述、1・2級は記述式が用いられ、1級のみ面接試験も導入されています。
活用方法
理工系学生の就職活動で準2級程度を持っていれば就職には有利に働くといわれていて、2級以上を持っていれば工業製品のマニュアルや仕様書を翻訳する技術系翻訳者として活躍が期待できます。
実用度
一般的な翻訳の年収として300万~600万円の年収が見込めます。
実施・運営団体
福祉英語検定
資格内容
福祉英語検定試験とは社会福祉分野に関する英単語や言い回しを知り、英語能力をテストします。テストはリスニング、文法表現、専門語、読解(3級)で行われます。
活用方法
福祉・医療分野でも世界的な公用語は英語になります。この分野で英語を使ったコミュニケーション能力を持った人材は限られているため、英語力を持つことによって専門職としての付加価値につながっていきます。
実用度
福祉分野で必要な英語力を認定するのでスキルアップに最適です。
実施・運営団体
SST(スタンダード・スピーキング・テスト)
資格内容
SSTは試験官と1対1の対面インタビュー形式で行われる英語のスピーキング能力テストです。試験は約15分間で行われ、受験生のレベルに合わせて対話内容は変更されます。結果は9段階で評価されて、弱い部分や得意分野がわかる個別評価コメントも付きます。
活用方法
英語を使ってグローバルに活躍したい方が自分のスピーキング能力を確かめるのに適しています。また、企業などで海外赴任の選考をする際の指標としても使われているようです。
実用度
実用英会話の実力評価測定ができるので海外赴任や出張時に活用できます
実施・運営団体
TSST
資格内容
TSSTはSSTの電話版で試験期間中に電話をかけることにより、コンピュータとつながって10問出題される仕組みになっていて、時間や場所に関係なく試験を受けることができます。問題文は日本語と英語の2か国語で出題されて回答時間は各45秒間。3人の評価官がスピーキング力を9段階で評価します。
活用方法
話す力をチェックするために試験なので、仕事で英語を話し機会のある方が、現在の自分のスキルを確認するのに適しています。
実用度
SSTと同じく実用英会話の実力評価測定ができるので海外赴任や出張時に活用できます。
実施・運営団体
TEP Test
資格内容
正式名称は「早稲田大学―ミシガン大学テクニカルライティング検定試験」と呼ばれていて、科学・技術分野の文書を中心にビジネス通信文まで含めた英語の実務文書を作成する能力を認定しています。試験は1~4級がありすべて記述式です。1級のみ面接試験があります。
活用方法
テクニカルライティングの能力を試験するのでプロのテクニカルライターとして活躍が期待できます。
実用度
一般的な翻訳の年収として300万~600万円の年収が見込めます。
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